Case15

給水配管の凍結

対象建築物

用途
宿泊施設 2棟(改修工事)
構造
木造(在来軸組工法) 地上2階建
延床面積
793.26㎡

事故の現象

被保険者は、宿泊施設全館の更新工事の設計および施工を請け負ったが、更新工事の際に交換した浴室への給水配管が、年に何度も凍結することから、建築主より是正工事の実施を求められた。

事故原因

事故原因は、配管の断熱不足である。

補償内容と支払い保険金

給水管の断熱改良に伴う仕上げ材の貼りかえを行った。

  1. 申告損害額 : 320万円
  2. 認定損害額 : 200万円
    ※改善・改良部分は、これを否認した。
  3. 損害賠償額 : 20万円(設計者責任10%)
    ※設計者が施工者でもあることを考慮し、責任割合は設計者:施工者=10:90とした。
  4. 支払保険金 : 賠償責任額20万円-免責金額10万円 = 10万円

考慮すべきポイント

給水管の凍結防止に対しては、地域の気候に十分配慮した断熱材の選定が必要である。

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