Case03

結露によりカビ発生

対象建築物

用途
専用住宅(新築工事)
構造
木造(枠組壁工法) 地上2階/地下1階建
延床面積
186.94㎡

事故の現象

竣工後5年経って、結露によりカビが発生、梁が腐食し、一部は欠損してしまった。

事故原因

天井断熱方式を採用しているにもかかわらず断熱層外側の通気を一切考慮していなかった。また暖房設備がガスストーブのため水蒸気が発生し、その空気が小屋裏にまわり、野地板の屋内面に大量の結露が発生し、小屋裏および壁内部の構造材や仕上材が腐食してしまった。

補償内容と支払い保険金

小屋裏に通気口を設け、腐食した構造材や仕上げ材を交換した。

  1. 申告損害額 : 450万円
  2. 認定損害額 : 390万円
    ※改善・改良工事部分を否認した。
  3. 賠償責任額 : 390万円(設計者責任100%)
  4. 支払保険金 : 賠償責任額390万円-免責金額10万円=380万円

考慮すべきポイント

天井断熱方式を採用するのであれば、小屋裏に通気口を設ける等の対策が必要であった。結露を生じさせないようにするために、通気性・断熱性や気密性を十分検討して設計する必要がある。

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